日本で寄付を受け付ける/募るために使われる代表的な寄付システムを整理し、それぞれの種類や選び方の基準、導入時の注意点をまとめた解説記事。クラウドファンディング、オンライン寄付プラットフォーム、決済システムの特性と代表例を紹介する。
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インターネット上で寄付を募る場合、仕組みや使い勝手、費用などの観点から選択肢を整理してから導入を検討することが重要である。大きく分けると「クラウドファンディング型」「オンライン寄付プラットフォーム型」「決済・寄付システム型」という三つのカテゴリーがある。どの形式を選ぶかは団体の規模、継続寄付の有無、導入工数・コストの許容度といった条件に応じて決める必要がある。
クラウドファンディング型はプロジェクトごとに寄付を集める仕組みで、寄付者が特定の活動やキャンペーンを支援したい場合に有効である。国内ではReadyforやCAMPFIRE for Social Goodなど、目的に応じた寄付型クラウドファンディングのサービスが存在する。こうしたプラットフォームは手数料が設定されることが一般的で、寄付者が支援金額に手数料相当を負担する仕組みのものもある。クラウドファンディングは寄付の集まりやすさに加えて情報発信の面でも利点があり、特定プロジェクトへの共感を促す用途に適している。
オンライン寄付プラットフォーム型は、複数の寄付先・団体をまとめて掲載し、それぞれのプロジェクトや活動を紹介できる仕組みである。代表例としてGiveOneなどがあり、公益財団法人が審査した団体・プロジェクトを掲載しているサービスも存在する。さらにYahoo!ネット募金やgooddoといったプラットフォームは決済手段の多様性や利便性の面で寄付者層の拡大に寄与する特徴を持つ。寄付先を横断して比較・選択できる点が利点であり、認知度を高めたい団体に適している。
決済・寄付システム型は自団体のウェブサイト内で寄付を直接受け付けるための仕組みで、決済と支援者データ管理を一体化したサービスが提供されている。コングラントは決済機能に加えて寄付者データの自動登録や領収書の自動発行など、寄付運用を効率化する機能を備えている。また、ASP型の決済システムとしてはUNPLUG.やPAY.JP NPOなど、決済手数料や導入方法が異なるオプションがある。独自フォームを使った寄付受付と比較すると、導入が比較的容易で支援者管理を一元化しやすい。
選択時の基準としては、(1)寄付の継続性や定期支援の受け入れが必要か、(2)導入・運用コストと手数料構造、(3)寄付者への支払方法の多様性(クレジットカード、銀行振込、電子決済等)、(4)自団体のブランドや寄付ページのカスタマイズ性をどうするか、という点を整理することが求められる。これらを踏まえたうえで、求める寄付体験と運用負荷のバランスを評価し、最適なシステムを選ぶことが肝要である。
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