TechSoupとGoodstackは、どちらもNPOが企業の非営利団体向けプログラムを利用するときに目にする名称です。ただし、両者は同じサービスではなく、TechSoupからGoodstackへ事業が移ったという関係でもありません。
TechSoupは、非営利団体へテクノロジー製品や学習機会を届ける非営利組織と国際ネットワークです。Goodstackは企業と非営利団体をつなぐプラットフォームです。団体確認や寄付機会、製品割引などを提供します。どちらを使うかは団体が自由に一つを選ぶのではなく、利用したい企業プログラムが指定する申請経路で決まります。
TechSoupとGoodstackは別の役割を持つ
両者は、非営利団体であることを確認し、企業の支援プログラムへつなぐ点で重なります。一方、運営主体や提供する機能は同じではありません。企業プログラムとの関係も異なります。
| 観点 | TechSoup | Goodstack |
|---|---|---|
| 基本的な役割 | 非営利団体向けの製品提供、学習支援、国際ネットワーク、団体確認 | 企業と非営利団体をつなぐ団体確認、寄付機会、製品割引 |
| 団体確認の位置づけ | TechSoupの取扱製品や提携企業のプログラムで使われる | Googleなど提携企業のプログラムやGoodstack上の機会で使われる |
| 申請の入口 | TechSoupまたは対象製品の公式案内 | Goodstack、またはGoogleのような提携企業の公式案内 |
| 確認後に分かること | TechSoupで団体として確認されたこと | Goodstackで団体の状態や申請者との関係が確認されたこと |
TechSoupは1987年に設立されました。現在は世界各地のパートナー組織と連携し、テクノロジー製品やサービス、学習情報を非営利団体へ届けています。企業向けには、非営利団体の確認サービスも提供しています。
Goodstackは、非営利団体が寄付機会や提携企業の割引へ進めるCause Portalを提供しています。また、提携企業から受け取った情報をもとに団体の法的な登録と活動状況を確認します。申請者がその団体に関係しているかも確認します。
団体確認と製品の利用資格は同じではない
TechSoupまたはGoodstackで団体確認が完了しても、すべての非営利向け製品を利用できるとは限りません。団体確認は、申請する組織が実在する非営利団体であることなどを確かめる工程です。製品の利用資格は各企業が別途定めます。判断材料には団体種別や活動分野、所在地、規模などがあります。
TechSoupも公式ヘルプで、団体が確認済みであることと、TechSoupが扱うすべてのプログラムを利用できることは別だと説明しています。同様に、GoodstackがGoogleのために行う確認は、Google for Nonprofitsの申請工程の一部です。Goodstackでアカウントを持っているだけで、Googleの利用承認が完了するわけではありません。
この違いを押さえると、「別のサービスでは承認済みなのに、なぜ今回も確認が必要なのか」という疑問を整理できます。企業ごとに支援の目的と対象条件が異なるため、過去の確認結果が別のプログラムへ自動的に引き継がれるとは限りません。
TechSoup Japanの運営は2025年11月に変わった
日本では、日本NPOセンターが2009年からTechSoup Japanの事務局を運営していました。2025年11月15日以降は日本NPOセンターが運営を離れ、TechSoup GlobalがTechSoup Japanを直接運営しています。
日本NPOセンターは、TechSoup Japanで提供していたサービスの一部を引き継ぐ形で「デジタルチャネル for Nonprofits」を始めました。現在のTechSoup Japanとデジタルチャネル for Nonprofitsは、運営主体も窓口も異なる別のサービスです。以前TechSoup Japanを利用していた団体が問い合わせるときは、製品名だけでなく、どちらのサービスで手続きしたものかを確認する必要があります。
2025年11月10日時点の登録情報は、事前案内に基づいて一部を除きデジタルチャネル for Nonprofitsへ引き継がれています。一方、同年11月1日以降にTechSoup Japanへ登録した団体は、デジタルチャネルを利用するために別途登録が必要と案内されています。既存アカウントがある場合も、現在の登録先を推測せず、それぞれの窓口で確認した方が確実です。
Google for NonprofitsはGoogleから申請する
Google for Nonprofitsを利用したい場合、申請の入口はGoodstackの製品一覧ではなく、Google for Nonprofitsです。Googleの公式ヘルプでは、Googleが申請情報をGoodstackへ送り、Goodstackが団体の状態と申請者との関係を確認すると案内しています。
この場合の役割は、Googleがプログラムの申請を受け付け、Goodstackが確認を担うという分担です。Goodstackによる確認が終わった後も、Google側の審査状況を確認し、承認後にGoogle Workspace for NonprofitsやGoogle Ad Grantsなど必要な製品を有効化します。
Google以外の製品では、GoodstackのCause PortalやTechSoupから申し込む場合があります。提供企業へ直接申請する製品もあります。製品名を検索して非公式な比較記事から登録するのではなく、提供企業の公式な非営利向けページで現在の入口を確かめることが重要です。
利用したい製品から申請先を決める
TechSoupとGoodstackのどちらに登録すべきか迷ったら、先に利用したい製品と目的を決めます。申請先を選ぶ順序は次のとおりです。
- 導入したい製品の提供企業が公開する非営利団体向けページを確認します。
- 申請ページにTechSoup、Goodstack、企業への直接申請のどれが案内されているかを確認します。
- 団体の正式名称、法人番号、所在地、公式サイト、団体ドメインのメールアドレスをそろえます。
- 団体確認が終わった後、製品ごとの利用資格と利用条件を確認します。
- 割引率、手数料、契約期間、更新条件は、申請時点の公式画面で再確認します。
複数のサービスへ先回りして登録しても、目的の製品を利用できるとは限りません。まず対象製品の公式案内を起点にすると、古い申請経路や別プログラムの条件を取り違えにくくなります。
TechSoupとGoodstackは、どちらか一方がもう一方を置き換えたものではありません。団体確認を受ける場所ではなく、利用したい製品が現在どの確認先と申請経路を指定しているかを基準に判断してください。